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――1.迷宮での出会い―― |
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「お宝ゲエェェェェェェット!!」 昼なお暗い迷宮に、陽気な声がこだまする 「んっくっくっくっくっやっぱこーでなくっちゃ面白くないわね」 あたしは今お宝を目の前にしている、これでうれしくならないやつは人ぢゃない ・・・まあ辺りに宝の守護者、ゴーレムの残骸が大量に横たわっていたりするのだが・・・ まあそれはそれとして 「ん〜〜〜今回も楽勝だったわねぇ・・・」 「さすが天才ラネア・フェナンティス!」 自分で言ってて何か情けなくなってきた・・・ 気を取り直して、自己紹介など
あたしはラネア・フェナンティス、17歳
話を戻して、
「はあぁぁぁ・・・」 |
ごがぁっっっっ!!! |
そのままゴーレムは粉々になり、崩れ去る、ふっ、ナサケナイ ・・・タネをあかせば単純なのだが・・・ ただあたしはパンチが繰り出される前にゴーレムの残骸の上へとびあがっただけなのである 「つっっっ・・・」 少し足をひねったようだ、着地に失敗したのは久しぶり・・・ いつつ・・少し休もう・・・ 「僕がヒール(癒し)をかけましょうか?」 「だれ?」 「ひどいなあ・・・お忘れですか?ラネアさん」 その声は・・・ 「久しぶり、ルーン」 「3ヶ月ほどですよ?」
ルーン・ライザラード、17歳、あたしの旅の連れで有能な魔道士、
ルーンがヒールをかけてくれたおかげで、痛みはすっかり引いていた
「いや、しかしですね、妹をさらったやつはこう言っていたみたいですよ、
むろん、僕が聞いたわけじゃぁありませんけどね」 |
『神の名において、この女を連れてゆく、悪く思うな』 |
「神の・・・名において?」 「ええ、」 この世界、神なんぞが居たっておかしくはないが・・・?? 「ねえ、ルーン」 「はい?」 「そのさらったやつってやたら重そうな白銀のプレート・メイル着て白銀の盾を左手にかかげて、 純白に銀のホーリー・ワーズ(神の言葉)を縁取ったマントをつけた 40歳前後の185pほどの男じゃなかった???!!!」 あたしには心当たりがある、以前受け持った仕事でやたら(神)を連発していたくそたわけ 「そういえばそう言ってましたねぇ・・・どうして知ってるんですか?」 「・・・・・・・・ぶっ殺す!!!」
「いくわよ! ルーン」 |
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