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草上の昼食 | ||
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オリジナルは1863年発表のエドワール・マネの同名作品です。
当時は物議を醸した作品ですが、多くの画家がオマージュを描きました。
ブータンの「草上の昼食」に描かれているウジェーヌ・マネはエドワールの弟で、
エドワール・マネの「草上の昼食」でもモデルを務めています。
ブータンはオマージュを描くためにウジェーヌ・マネに来てもらい、
わざわざ同じポーズを取ってもらったのです。
一方、セザンヌの1871年版「草上の昼食」ではセザンヌ自身らしい男性が
ポーズを取っています。(彼は当時32歳ですが、すでにハゲていました。)
モネは画家仲間にモデルになってもらいました。左端の男性はバジールです。
マネと対立していたアカデミーで教育を受けたステュアートも、
「草上の昼食」を意識したと思われる作品を描いています。
マネの影響はアカデミックな画家にも及んでいたのです。
ティソも「草上の昼食」を描いていますが、
むしろ「Partie Carree」の方がマネの「草上の昼食」を意識した作品でしょう。
ティソの「Partie Carree」をマネの「草上の昼食」と並べてみると、
マネからの影響がはっきり分かると思います。
ティソはマネがイタリア旅行をした際、亡命先から合流するほどのファンでした。
この他、モリゾも「草上の昼食」を描いています。
画像データを探しているのですが、なかなか良いものが見つかりません。